JAグループ茨城 会長メッセージ

JAグループ茨城のWebサイトを刷新しました。

新たに公開したのが2021年10月27日、この日はちょうど3年に1度の茨城県JA大会がオンラインで行われています。

今、茨城県の農業における課題がいくつか見えています。1つは生産性を上げて農家の収益を増大させるとともに、やる気になる農業を再構築していくこと、2つ目は脱炭素社会に向けたゼロエミッションを2050年までに実現していくこと、最後3つ目は超高齢化社会となっている農業に新しい参入者を増やし、持続可能な状態を作り上げることだと考えています。

茨城県は農産物生産額で全国3位のポジションにいます。農業県であることは、日本全体の農業が抱える問題に対するインパクトも大きいと言えます。米価は大きく下がり米余りの問題は出口が見えません。食料自給率もカロリーベースで37%となり、安全保障とともに農業のありようを考え直す時期に来ています。さらに追い討ちをかけるように就農者の年齢分布から60歳以上が8割という超高齢化産業であり、若手へのバトンタッチがうまく行っていない状況が見てとれます。農業に興味をもって仕事にしたいという若手世代に対して、魅力的な農業のカタチを示していく必要が急務です。そして世界的な異常気象を生む地球温暖化への対策も待ったなしの状態です。

これらに対して農水省は『みどりの食料システム戦略』をかかげ、ゼロエミッションを実現しつつ高効率・高収益な農業を目指していく方向性を指し示しました。IoTという様々なセンサーなどからデータを収集し、分析して制御していくことを農地でもやっていくことで効率を上げていくといった方法です。いわゆる世界全体で目指しているデジタル化を農業の世界でも実行していこうとしています。

茨城県は3位という表彰台に乗っている農業県でもあり、こういった課題解決のための取り組みを率先して行っていこうと中期計画の中でも考えました。そのための第一歩はその価値をみんなで知ること、情報共有をしていくことです。さらに茨城県らしさを発揮できる部分を探し、実際にやってみることを推進していきます。その情報発信基地をこの新しいホームページにしようと思います。

集中して大切なことを共有するためには、あれもこれもでなく大切なテーマである『持続可能で高付加価値な茨城農業』に関する情報を、ぜひみなさんと共有させてください。それによって茨城農業の持続的発展につなげていくことを祈念し、Webサイトリニューアルの挨拶とさせていただきます。

JA茨城県中央会 会長 八木岡 努

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