IBS茨城放送のラジオ番組:「JAさわやかモーニング~やさしい法律~(10月13日)~」で「遺言に関するクイズ」が放送されました。

2020年10月15日

 10月13日(火)にJAさわやかモーニングでやさしい法律「遺言に関するクイズ」が放送されました。

 放送内容については下記の通りです。(ア1・2はアナウンサー、杉は杉下弘之弁護士です)

ア1

今日は遺言に関するクイズですか。

民放テレビで、毎朝「ことば検定」というのがあるのですが、見たことありますか?

 

今日は、その「ことば検定」のまねをしてクイズ形式にしてみます。

ア2

なるほど。

1つ目のクイズは「遺言は何才になれば書くことができるか」というクイズで、
①満15才になれば書ける
②満18才になれば書ける
③満20才になれば書ける
の中からどれか1つを選んでください。

ア1

答えは3の満20才だと思います。

ア2

私は選挙権も18才になったので2の満18才だと思います。

お二人とも残念でした。正解は1の満15才になれば書けるです。

中学3年生になれば一通りのことはわかっていて、的確に判断できるということで民法961条にも満15才になれば書けるとあります。

ア1

なるほど。中学3年生ですか。

2つ目のクイズです。

夫婦で相談して2人で1通の遺言を「連名(夫婦2人の名前をそれぞれ書きならべて1通を書くこと)」で書きましたが、この遺言は効力があるか、というクイズで
①法的に効力がある
②法的に効力がない
③法的に効力がある場合も考えられるが、効力がない場合も考えられる
の中からどれか1つを選んでください。

 

ア1

答えは2の効力がない、だと思います。

ア2

夫婦が連名で書いてあればどちらか先に死んだとしても夫婦2人同意し連名したわけです。1の効力がある、だと思います。

正解は、夫婦が連名で書いた遺言は効力がない、つまり2が正解です。
いくら仲がいい夫婦だからといって連名でお互いに合意を得ているのだからと言ってもだめなんです。
2人で1通の遺言を書いた場合はどの部分を誰が書いたのか、あとから見るとわからなくなってしまうからです。

ア1

なるほど。よくわかりました。

3つ目は、「録音テープで遺言してもよいか」というクイズで、
①録音テープで遺言してもよい
②録音テープによる遺言は認められない
③録音テープによる遺言はだめな場合もあるが認められる場合もある
の中から1つを選んでください。

ア1

認めてもいいと思うので、1です。

ア2

だめだと思うので、2でお願いします。

正解は2の録音テープによる遺言は法律で認められておりません。
なぜかというと、録音テープというのは署名も捺印もないということがあげられます。また、後から操作して中身をかえることも簡単にできます。

ア2

たしかにそうですね。

最後の問題です。

遺言の中にも自分で書いた遺言と公証人につくってもらった遺言があります。公証人につくってもらった遺言は公証人役場で預かってもらえるのですが、自分でつくった遺言は預かってくれるか、というクイズで
①自分でつくった遺言は預かってくれるところがない
②自分でつくった遺言は自分より長生きしそうな人に預かってもらえばよい
③自分でつくった遺言も役所で預かってもらえる
の中からどれか1つを選んでください。

ア1

1の預かってくれるところがない、だと思います。

ア2

2の自分よりも長生きしそうな人に預かってもらえばよい、だと思います。

正解は3です。今まで役所で預かってくれる制度がなくて困っていたのですが、今年の7月10日から法務局で3,900円を払えば自分で書いた遺言を保管してくれる制度ができました。ですから安心して預けてください。

ア1

いい制度ができたわけですね。

ア2

先生、今月のポイントをお願いします。

今月は遺言に関するクイズを4つお話しました。ぜひ参考にしてください。

以上