やさしい法律「身近な法律相談その2」

2019年2月19日

2月12日(火)にJAさわやかモーニングでやさしい法律「身近な法律相談その2」が放送されました。

 放送内容については下記の通りです。(アはアナウンサー、杉は杉下弘之弁護士です)

この間も身近な法律相談ということで、水戸市三の丸の市民センターや神栖や潮来で先生が無料法律相談をやっているという話を聞いたのですが、今日はその続きですか。

そうです。その他にも水戸市役所やひたちなか市役所でも私は無料法律相談を担当していますが、その中で参考になる事例がありましたので、今日はその話をします。

それはどういう話ですか。

Aさんのアパートの一室を貸してあげていたのですが、Bさんは家賃を8ヶ月滞納しています。そのうえ、いつの間にかいなくなった様子なのです。
どうしたらいいのでしょうか、という相談を持ち込んできたのです。

それは困りましたね。行方不明では泣き寝入りですか、それともやっぱり裁判をやらないとだめですかね。

はい。本来は裁判をやらないとならないかもしれません。8ヶ月も家賃を滞納し、いないかもしれないとなると、もしかしたら部屋で死んでいるかもしれません。

孤独死とか病気、自殺といろいろありますからね。
それでどうだったのですか。

合鍵で部屋を開けてもらいましたところ、なんとゴミだらけの部屋でした。
Bさんはいないだけで、死んではいませんでした。

よかった!それでどうなりましたか。

そこで私は、Bさんに部屋を貸したAさんと賃貸契約をしているかどうか聞きました。
幸い賃貸契約していましたので、Bさんの友達の保証人に連絡をとるようにアドバイスをしました。
①滞納家賃8ヶ月分の支払をしてくれること、
②ゴミ屋敷処分の許可をしてくれることについてです。

翌月Aさんがまた相談に来たのですか。

はい。なんとBさんが友達の保証人のところへ連絡してきて、家賃は払えないが、ゴミ屋敷のゴミを全て処分してくださいと言ってくれました。
それで、そのゴミを処分してもいい書類をどのように書いたらいいかわからないので、またAさんが相談に来たというのです。

やれやれですね。ほっとしました。

そこで私はAさんには、さらに次の段階の書類の原稿を私の方で作ってあげました。

それはよかったですね。それからどうなったのですか。

それからまた、翌月にAさんが私のところへ相談に来ました。
今度はゴミ屋敷の処分代についてです。
私は「業者に見積もりしてもらったのですか。」と尋ねたところ、Aさんが言うには、「その業者の話では、天井まであるゴミ屋敷のゴミを片付けるので、20万円程かかる。どうしたらいいか。」とのことでした。
私は、「Bさんの友達で保証人にその20万円の半分ぐらいを出してもらって、お互い10万円ぐらい出し合ってそのゴミ屋敷のゴミを処分してもらったらどうか。」とアドバイスしました。

いいところまで来ましたね。あともうちょっとですね。

次の月、5回目の相談に来ました。
Aさんは、最初からニコニコしていて、「今日は本当は相談ではないんです。報告に来たのです。先生の言うとおり、保証人の人に話したら、ゴミ処理代20万円のところ半分の10万円を出してくれて、ゴミ屋敷のゴミを全部処分できました。」ということでした。

それでは先生、今日のポイントをお願いします。

はい、今日は部屋を借りている人がゴミ屋敷のままいなくなってしまいどうしたらいいかわからないと相談に来た事例に基づいて、本来は裁判をやらなければならないのですが、裁判となるとお金も時間もかかるので、何回も相談に来てもらって、少しずつ解決していき、結局裁判をしないで済んだという身近な事例についてお話ししました。
皆さんもこの事例を参考にして、無料法律相談を1回だけでなく、何回も継続して利用することもOKです。