やさしい法律「軽犯罪について」

2019年2月12日

1月29日(火)にJAさわやかモーニングでやさしい法律「軽犯罪について」が放送されました。

 放送内容については下記の通りです。(アはアナウンサー、杉は杉下弘之弁護士です)

今日はアナウンサーさんの出番が多くて大変ですよ。

そうですか。何事ですか。

以前、軽犯罪法について放送しましたところ、軽犯罪に触れるのはいくつあるかと聞かれました。
そこで、今回は全部掲げます。

 

 

 

全部ですか。いくつあるのですか。

33項目です。

33項目ですか。頑張ります。

はい。34項目あったのですが、昭和48年改正で第1条の21が削除されました。
ところで、年末年始お酒を飲むことが多かったでしょう。
ちょっと飲みすぎるとオシッコしたくなったり、大声出したくなったり。

はい、私も大いに経験があります。おっと、失敬しました。

そして今空き家が多く、ちょっとお借りして一休みが二休みとか。
居ついてしまったり。

そういう例もありますか。

はい。軽犯罪には合計33項目ありますが、それを少しコンパクトにしてまとめてみました。
それを読みあげていただけますか。

はい。読みます。
(1)公共の安全に対する罪(これには火気、爆発物の乱用など)
(2)公共の平穏に対する罪(浮浪、公共の場での粗野・乱暴、静穏妨害など)
(3)公衆衛生に対する罪(排泄、汚廃物放棄など)
(4)風俗に対する罪(身体露出、乞食、のぞきなど)
(5)身体・自由に対する罪(凶器携帯、傷害等共謀、儀式妨害、つきまといなど)
(6)業務・財産に対する罪(業務妨害、田畑等侵入、はり札・標示物除去など)
(7)公務に対する罪(変事非協力、虚構事実審告、帳簿不実記載など)
(8)その他(称号詐称など)

 

 

 

ありがとうございました。
先ほど、34項目のうち1つなくなったことを申し上げました。

そうでしたね。それは何だったのですか。

第1条21号の動物虐待の罪は、1973年(昭和48年)に「動物の保護及び管理に関する法律」の第13条に編入されたため削除になっているのです。

 

別の項目になったのですね。
それでは先生、今日のポイントをお願いします。

①お酒を飲み、酔ってついやりたくなるのが「立ち小便」ですが、これは「街路や公園その他、公衆の集合する場所でたんつばを吐き又は大小便をし、若しくはこれをさせた者」となっています。
言い換えれば、公衆の集まらない森・林・人のいない草むらなどは、いけないとは言っておりません。
また、おもしろいことに「排泄させた者」となっていますので、若いお母さんが、お子さんにオシッコさせるときは、まわりをよく見て公衆、つまり一般の人が集まる場所かどうか十分注意してからオシッコをさせてください。
②その他に、酔ったついでによく見かけるのが、電柱や掲示板の張り紙を破いたり、標識・看板を蹴っ飛ばして壊したり、持って行ってしまうことも軽犯罪にあたります。
③また、人や家畜に対して、犬・その他の動物をけしかけたり、馬や牛を驚かせて逃げ走らせたりすること、
④人の家の掲示灯や街路灯を勝手に消したりすることも軽犯罪にあたります。
⑤それから、「正当な理由がなく、人の住居・浴場・更衣場、便所その他人が通常衣服をつけないでいるような場所をひそかにのぞき見た者」も軽犯罪になります。
この「正当な理由がなく」というのがなかなかの「くせもの」でして、今回はこのままのしておきましょう。
⑥軽犯罪法は日本で最も軽の軽い犯罪と言われています。軽犯罪法第1条には「これをやったら違反ですよ」という33の項目が定められています。
⑦違反をした場合には拘留(1日以上30日未満の期間、刑務施設に収監される)、または科料(1,000円~9,999円の罰金)となります。気を付けてください。