IBS茨城放送のラジオ番組:「JAさわやかモーニング~やさしい法律~(4月10日)~」で「遺言にちなんだクイズ」が放送されました。

2018年4月18日

 4月10日(火)にJAさわやかモーニングでやさしい法律「遺言にちなんだクイズ」が放送されました。

 放送内容については下記の通りです。(アA・アBはアナウンサー、杉は杉下弘之弁護士です)

アA

今日は「遺言にちなんだクイズ」ということですか。

はい。今回は趣向をかえてクイズにしました。
まず最初のクイズは「遺言は法律上何才になれば書くことができるか」というクイズです。
答えとしては
(1) 満15才になれば書ける。
(2) 満18才になれば書ける。
(3) 満20才になれば書ける。
の中から、どれか一つを選んで下さい。
お二人とも順番に答えてください。

アA

答えは(3)の満20才になれば書ける。ですかね。

アB

答えは(2)の満18才になれば書ける。だと思うんですけど。

お二人とも残念でした。
(1)の満15才になれば書ける。が正解です。
中学を卒業する中学3年生になれば、一通りのことはわかっていて的確に判断できるということで、満15才になれば書けると民法の中にも書いてあります。
どうだったですか。まさか15才とは思わなかったのではありませんか。

アA

2番目のクイズはどういう内容なのですか。

2番目のクイズはとても仲の良い夫婦がおりまして、夫婦で相談して二人で一通の遺言を「連名」で書きました。
連名というのは保証人の欄に2人以上が名前を連ねて書くことで、連名で要望書を送るなどに使う言葉です。
その夫婦連名の遺言は遺言としての効力があるかというクイズです。

この遺言というのは、具体的にはまず、1枚の紙に夫の方が「私が死んだら財産は全部妻に相続させます。」と書き、その1枚の紙に続けて妻が「私が死んだら財産は全部夫に相続させます。」と書きます。
それぞれの夫婦が署名して判を押したという遺言を完成させたのですが、この遺言の効力についてのクイズです。
答えとして
(1)法的に効力がある。
(2)法的に効力がない。
の中からどちらか一つを選んで下さい。
お二人とも順番に答えて下さい。

アA

「法的に効力はない。」ように思うのですが。

アB

仲が良い夫婦は連名で書くことにより、どちらかが先に死んでもお互いに1枚の紙で同意のものという強みがあると考えました。
「法的に効力がある。」ように思うのですが、どうでしょうか。

このクイズは「夫婦が連名で書いた遺言は効力がない。」が正解です。
というのは、いくら仲が良い夫婦だからといっても上記のように二人で一通の遺言を書いた場合はどの部分を誰が書いたのか後から見るとわからなくなってしまうのですね。
やはり、仲が良い夫婦であっても「遺言は別々にそれぞれ一通ずつ書かなければ法的に効力がない」というのが正解なんです。

アA

3番目のクイズは何でしょうか。

3番目のクイズは「録音テープで遺言しても良いか」と言う問題です。
答えとして
(1)録音テープで遺言しても良い。
(2)録音テープによる遺言を認めていない。
の中からどちらかを選んで下さい。
お二人とも順番に答えてください。

アA

録音テープですか。認めてもいいと思うのですが。

アB

録音テープによる遺言はだめなように思いますけど。

法律は録音テープによる遺言を認めておりません。
これは録音テープというのは署名も捺印もないこと及びあとから操作して中身をかえることも簡単にできるからですね。

アA

それでは先生、今日のポイントをお願いします。

今日は「遺言にちなんだクイズ」ということで3つの問題を出しました。
第1に、遺言は何歳になったら書けるかは15才になれば書ける。
第2に、夫婦が連名で一通の遺言を作った場合の効力はありません。
第3に、録音テープによる遺言は認められるか。認められません。
というクイズでした。
皆さんのお答えはどうだったでしょうか。当りましたか。