IBS茨城放送のラジオ番組:「JAさわやかモーニング~やさしい法律~(5月29日)~」で「省庁・司法について」が放送されました。

2018年5月31日

 5月29日(火)にJAさわやかモーニングでやさしい法律「省庁・司法について」が放送されました。

 放送内容については下記の通りです。(アはアナウンサー、杉は杉下弘之弁護士です)

今日は「省庁・司法について」ということですが、何か厳(いか)めしそうな、難しそうな感じがしますね。

はい、そうですね。厳めしいかもしれませんが、「しょうちょう」と言っても体の大腸・小腸ではありません。「しょう」という字は少ないかんむりに目を書く。「ちょう」は广に1丁目2丁目と書く丁です。
省庁は、日本の官庁の総称で、国家事務の国家機関。それを担当する事務によって、司法官庁・行政官庁、管轄する区域によって中央官庁・地方官庁に分けられます。

何やら国会で○○官庁・官僚・省庁とか騒がしいですが、その省庁のことですか。

そうですね。文部科学省とか防衛省とかね。本当に今まで聞きなれない省庁や官僚の名が出てきます。

省・官庁はどんな名称があるのでしょうか。

省庁は省と名のつく役所。庁とは庁と名のつく役所の総称です。省は文部科学省・防衛省・総務省・法務省・外務省・財務省・厚生労働省・農林水産省・経済産業省・国土交通省・環境省の11省があります。
一方、庁は内閣府または11の省の外局として設けられている国の行政機関で、国税庁・文化庁・気象庁、おまけがついて「閻魔の庁」があります。

え~。「閻魔の庁」ですか。本当にあるんですか~。

はい。あります(笑)
閻魔の庁は人が死ぬと生前の罪悪を取り調べるところです。

そうですか~。

京都の西陣に引接寺(いんじょうじ)という寺があり、そこに閻魔大王がおります。
閻魔様は人間を三悪道には行かせないために怒りの表情をし、嘘つきは舌を抜かれるよと説いている。
引接寺にはあの世とこの世を行ったり来たりできる井戸があり、百人一首で知られている小野たかむらという人は、昼は宮中に行き仕事をし、夜は井戸の中の横穴から閻魔様のいる地獄に行き、閻魔様の裁判・判決のお手伝いをしていたとされています。
余談ですが、閻魔様を下から顔を見ると、いい男で笑っていますよ(笑)

おもしろい話ですね。ところで先生は法務省になりますか。

う~ん。実は大学4年の時に司法試験に受かってから2年間修習があり(現在は1年間修習ですが)、その修習の後半に今の妻と知り合いました。
司法試験に合格すると、裁判所勤務の裁判官か、検察庁に勤める検事、あるいは弁護士の3つのどれを選んでもいいのです。

あ~、なるほど、裁判官と検事と弁護士の三者択一ですか。

そこで妻とデートするというか、会う度に修習後に検事になろうとか弁護士になるとか、くるくる変わり迷っていた。
彼女は「どちらでも好きにして下さい」とあきれ顔だったことを思い出しました。

先生、結局、何の仕事を選んだのですか。

結局、検事を選びました。
検事の省は法務省です。
ちなみに裁判官は独立機能をもっているので省でも庁でもない。今は検事をやめ、弁護士ですから「やめ検」です。

検事をやめて弁護士になる「やめ検弁護士」ですか。

はい。
検事は裁判官よりも転勤が多く、私は12年間で名古屋・金沢・横浜・盛岡・水戸・東京の検察庁に勤めて、東京でやめて水戸に来たわけです。

なるほど、先生、今日のポイントをお願いします。

今日は、だいぶ脱線しましたが、「省庁・司法について」ふれてみました。
裁判官、そして検事はそれぞれ独立した1つの官庁であることも申し伝えます。
そして、検事が裁判官に対して訴えを起こすことを「公訴提起」といいます。
このことについては、機会がありましたら、また後でお話しします。