JA新ひたち野花き部会小松崎敏雄部会長と奥様の利子さん
JA新ひたち野、石岡市ではお盆用の小菊の出荷が最盛期を迎えています。
今回、JA新ひたち野花き部会小松崎(こまつざき)敏雄(としお)部会長の圃場を訪ねました。
生垣のように手入れの行き届いた圃場
連日うだるような暑さが続いている7月下旬、朝4時に起床し、夜明けから出荷用の小菊を収穫することから小松崎さんの長い1日が始まります。
気温が上がってから小菊を収穫すると花が長持ちしなくなってしまうので、午前8時頃までが勝負です。
昼間の暑い時間帯は、収穫した小菊を等級ごとに仕分けたり、荷造りなどの作業をし、また気温が下がる夕方から夜にかけて小菊を収穫するという、忙しい毎日が続きます。
出荷を待つ小菊
小松崎さんが高品質の小菊を栽培するために心掛けていることは、毎日の手入れと丁寧な消毒。
広い圃場を隅々まで管理し、病害虫の駆除や施肥など、愛情をもって見守っています。
短時間でも汗が噴き出すような暑さの中、屋外での作業が続いても、「好きだからできる仕事ですよ」とおっしゃる小松崎さんが印象的でした。
電照栽培
JA新ひたち野花き部会の小菊は5月から11月まで出荷されますが、全体の70%が7月から9月の 新盆、旧盆、秋のお彼岸の需要期に出荷されています。
この最盛期に対応するため、取り入れられているのが電照栽培です。
夜間に一定時間電灯をつけることにより、花芽の開花時期調節などを可能にし、、太さや長さのある高品質の小菊を、需要に応じて計画的に出荷することができるそうです。
丁寧に育てられた小菊
また、JA新ひたち野花き部会では、部会員の技術レベルの向上と優良栽培技術の情報共有のため、部会員同士で活発な意見交換をしています。
定期的に勉強会を開いて、花き部会全体で品質の良い小菊を栽培できるように努めています。
そんな部会員さんたちによって今年も丁寧に育てられた小菊。
お盆やお彼岸のお供えとしてJA新ひたち野の小菊をぜひどうぞ。