飼料用稲刈り取りピーク

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 飼料用稲の作付面積茨城県一のJA稲敷管内で10月下旬、稲発酵粗飼料(ホールクロップサイレージ:WCS)用の飼料用稲の刈り取りがピークを迎えた。作付面積は105f。
 管内の3つのコントラクター(農作業受託組織)が稲刈り、ラッピング、搬送を担っている。
 管内での取り組みは、10年ほど前から。旧東町地区は湿田が多く、「飼料用稲は麦や大豆に比べ、生産調整に取り組みやすい」と、始まった。現在では、水田の高度利用として脚光をあびている。
 飼料用稲は、ロール1個540キロ。10アール当たり4〜5個出来る。品種は「クサホナミ」と「ゆめひたち」。
 生産者は育苗、田植え、管理を行い、刈り取り以後すべての作業をコントラクターが担う。
 出来上がったWCSはコントラクターが8戸の畜産・酪農家に販売。
 生産者には、WCSの販売代金の一定割合と、転作助成金(10アール5万5千円)、国の耕畜連携活用対策(上限が1万3000円)が入る。
 東部経済センターの黒田勉営農指導課長は「生産調整の推進としてこれからも飼料用稲を推進していく。WCSを利用する畜産農家の拡大が課題だ。」と話している。
Topics Ver.20060906